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ジャニーさんが創った世界 自分ではない誰かのために-求められた人間的成長

 ジャニー喜多川さんが亡くなった
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 ジャニー喜多川社長の死去が大きな衝撃を広げている。奇想天外な着想とユニークな人材育成法は、日本のみならず世界のエンターテインメント界に影響を与えた。1962年のジャニーズ事務所を創業から57年。ジャニー喜多川社長は何を作り、何を変えてきたのか。その世界を検証する。

  ◇  ◇

 「SHOCK」や「DREAM BOYS」「愛 革命」など名作和製ミュージカルの主役となったのは、KinKi Kidsの堂本光一やKAT-TUNの亀梨和也、そして滝沢秀明さんといったスターたちだ。

 ジャニー社長がタレントにプロ意識とともに求めたのは「人間的な成長」だった。57年間、人間性を重視し人を育て続けた。ジャニーズJr.がいいことをしたら、ご褒美に懐からホタテ貝柱の干物を手渡した。時には数十人の子供たちを連れて「好きな物を食べなさい」と食事に繰り出す。「昨日は牛角に行ったんですよ」とうれしそうに明かしてくれたこともあった。芸能界に入ったことで尊大にならないよう、Jr.たちと一緒に普通車で移動した。人を選ぶときは、パフォーマンスだけでなく、後片付けをちゃんとするかなど重視した。

 ジャニー社長自身も人格者だった。「Show must go on(何があってもショーを止めてはいけない)」の精神を重んじ、芸には厳しかった。訃報を受けた多くのタレントが「泣いたらジャニーさんに怒られる」とコメントしたのも教えが浸透している証だ。

 だが、現場を離れるととてつもなく優しく、タレントを多くの愛で包んだ。いつも自分の事よりタレントやスタッフ、ファンのことばかり考えていた。だからタレントからも父のように愛された。社長だからといって人に任せず、弁当の手配まで自分で行うなど人のために身を粉にした。自分ではない誰かのために-このジャニーイズムを、タレントは受け継いでいる。

 タレントが光で、自分はあくまで影。それを貫いて決して表に出ようとはしなかった。あるとき、道の向こう側にいた社長に「ジャニーさん」と呼びかけたら、「ダメだよ、僕を外でジャニーと呼んじゃ」と怒られたほどだった。(デイリースポーツ・特別取材班)

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