武内由紀子【特別養子縁組で母に(3・終)】「血のつながりは関係なくなる」

 大阪パフォーマンスドールのリーダーとして活躍したタレント・武内由紀子(46)が3月25日、特別養子縁組制度で生後9カ月の男児の母になったことを報告した。芸能界では昨年2月に元宝塚月組トップスターの瀬奈じゅん(44)が特別養子縁組で0歳児の母となったことを公表している。4年間の不妊治療の末に血の繋がらない子供を迎える決意をした武内に話を聞いた。【インタビュー(3)】

 不妊治療中を振り返って武内は言う。「治療中、周りがどんどん妊娠、出産していく。それを見ていて、自分が空っぽな感じがして。(何度も試みたけれど)お腹に(命が)宿ることがなくて、空っぽ感があった。人と会いたくないな、とか思ったり」。

 自身の場合は治療開始初期から中頃までが精神的に最もつらい時期だったという。

 「不妊治療って本当につらい。体もそうだけれど、心がつらくなってくるので、長引けば長引くほど気持ちも落ち込んでくる。私の場合は、誰も『治療をやめましょう』って言ってくれなかった。先生も。自分では(ここでやめようと)終わりがつけられないんですね」。

 不妊治療をどこで諦めるのか、その決断には苦悩を伴う。

 「私は特別養子縁組について知らなかった。でも、そういう選択肢もあるということを知ってほしい。私自身も不妊治療中、『血の繋がれへん子をもらってまで、子供ほしいのか』って思ってました。でも、血のつながりなんて関係なくなるぐらいなんですね」。

 「昔は不妊治療って人に言いにくい感じでしたよね。でも今はそうじゃない。養子縁組に関してもそういう時代になればいいな。この制度が、子供が育っていくという環境の上で、養子の子が特別扱いにならない、という認識になるといいなと思います。養子縁組で家族になった人たちを見てると、本当に親に似てくるんですね、しぐさとか、空気感が。あんまり特別な感じで見ないで、一歩踏み出されると悩んでる方は幸せになれるよ、って伝えたいです。私も赤ちゃんを迎える前はほんま不安やったけど、今は養子とか血のつながりとか全く思わない」。

 まもなくハイハイができそうになっている一徹くん。「健康で優しい子に育ってほしい。血が繋がっていない“壁”はあるけれど、それを前向きに育てていきたい」と思いを語った。

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