ゴーン被告コスプレ保釈劇に困惑の声 本人は面白がったが…

 6日に保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)は、報道陣の追跡を避けるためだったのか、手の込んだ変装で現れた。かぶっていた帽子は埼玉県内の鉄道車両整備会社のもので、同社担当者は「無関係なのに…」と困惑した。また、使用したスズキの軽自動車も同県内のリフォーム業者のものだった。担当弁護士は、変装の理由を「マスコミに住居を知られないため」と説明。弁護士の提案にゴーン被告が面白がって応じたが、結果的に「うまくいかなかった」と認めた。

 前代未聞の変装保釈劇から一夜。“コスプレ”に使用された会社からは、困惑の声が上がった。

 ゴーン被告が着用していた青い帽子は、大きなロゴマークが入っており、鉄道車両整備会社・日本電装が、3年前まで社員や業務委託先に配布していたもの。一般販売はされていないという。同社がゴーン被告や日産と取引したことはなく、担当者は「許可もなく使われて対応に苦慮している。テレビで見て本当にびっくりした。状況がのみ込めなかった」と話した。

 作業服は胸元に「ハウジング」という文字が確認できることから、住宅販売会社のものとみられ、保釈に合わせて差し入れられたとみられる。

 さらに、移送に使われたスズキの軽ワゴン車は埼玉県の春日部ナンバーで、県内に実在するリフォーム業者の名前が記されていた。

 衝撃的な姿に、ネットでは話題沸騰。ゴーン被告が特徴的な太い眉から、英国のコメディー番組「ミスター・ビーン」の主人公に似ていることから「ビーンの格好をして出てくればよかったのに」などの声があふれた。

 担当弁護士の弘中惇一郎氏は、変装について「テレビを見てびっくりした」とし、立ち会った別の弁護士が提案し、ゴーン被告が面白がって応じたと説明した。この日午前には「無罪を訴えるならもっと堂々という意見もあるが、ユーモラスでいいという考えもある」と語ったが、夜には「うまくいかなかった」と話した。理由について「保釈後の住居をマスコミに知られたくなかったから」と明かした。被告の体調は万全でなく、記者会見は来週以降になるとの見通しを示した。

 一方で、ゴーン被告と妻とみられる2人はこの日夜、雨が降りしきる中、保釈中の住居とされる東京都内のマンションを出て、近くのコンビニに徒歩で向かう姿が確認された。

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