山本浩之アナ 関テレ入社面接でまさかの質問…「前髪上げてデコ見せろ」で爆笑対応

 山本浩之アナウンサー(56)ほど“芸風”の振れ幅が大きいアナウンサーも少ないのではないだろうか。芸人とまじって一歩も引かずに「ハゲハゲビーム!」と頭から光線を発射するかと思えば、終始真面目な顔で選挙特番のメーンキャスターも務める。アナウンサーになった経緯を尋ねると偶然の杖のひと振りに動かされたようでもあり、しかるべく存在に導かれたようにも見える。山本アナの関西テレビ入社面接爆笑秘話を-。

 -いろんな放送局を受けた。

 これは自慢話にしかならないんですけど僕は関西テレビしか受けてないんです。というのは偶然というかラッキーなことに、その年の一番最初のアナウンス試験が関テレやったんです。東京も含めて。東京はだいたい7月20日過ぎに「アナウンサー講習会」という名の事実上のアナウンス試験があったんです。在阪局は早いとこは6月からでした。6月10日くらいに関テレの試験があって、そのあと読売テレビ、毎日放送、朝日放送と。最初に内定をもらったとこに行こうと決めていまして他局の試験が始まる前に関テレが内定をくれたんです。ラッキーでした。

 -実力。

 (笑って)違います。関テレの求めるキャラクターと僕のキャラクターがたぶん、バシッと合ったんやと思います。よその局ではダメだったと思います。僕自身は…アナウンス教室の同期が全国に試験を受けに行ってましたから。みんなそういう思いをしている中で先に自分だけ内定もらってという思いはありました。

 -関西テレビからどういうところが評価されたと。

 そればかりは評価する側ではないので分からないですが。でも、入社して桑原征平や梅田淳がいましたので、おもろいやつをまた採用してみよかという感じやったんですかね。

 -「おもろいやつ」ということが分かる試験があった。

 ええ。「前髪を上げてデコ見せろ」といきなり言われましてね。

 -1次試験で。

 最後のカメラテストでした。役員面接の手前やったかな。ちょうどその頃から前髪が後退してきました。

 -面接官はそこを分かって言ってきた。

 そうやと思います。

 -どのように対応。

 最初は「分かりました」って見せるふりだけして手をデコに当てたんです。「上げろ」って言うから前髪をちょっとだけ上げたんですけど、「もっと上げて見せなさい」って。で、ぐいっと前髪を上げました。

 -申し訳ないですがめっちゃ面白い。

 右と左がだんだんそり上がっている時期でしたから薄いというのはバレてましたね。僕は内心、「落ちんねや」って思いました。こんな大事の試験のこんな大詰めのときにこんなこと聞かれてどぎまぎしたんです。でも考えてみたら僕らアナウンサーは生放送に出演します。生放送中というのはどんなアクシデントがあるか分からない。万が一のときにどう対応するのか、ということは見ていたと思います。

 -即応能力。

 そうですね。生放送では何があってもその場をつくろって持ちこたえなければいけない。それでいうと、自分の一番のウイークポイントである前髪を上げて生え際を見せろというのは当時の僕にとっては一番触れられたくないところを付かれたわけです。そこでどういうふうに対処するかというところを見られたと思います。

 -面接官は。

 みんな笑ってました。見せ方が面白かったかもしれないです。

 ◆◆◆◆◆◆

 山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年大阪府堺市生まれ。85年関西テレビ入社。90年から7年間ニュース番組「アタック600」のメーンキャスター。02年FNSアナウンス大賞受賞。06年から「スーパーニュースアンカー」のメーンキャスター。13年にフリー。MBSラジオ「ヤマヒロのぴかいちラジオ」で日本民間放送連盟賞生ワイド番組部門で最優秀賞受賞。出演番組にMBSテレビ「ちちんぷいぷい」(月から木、後1時55分)。関西テレビ「ちゃちゃ入れマンデー」(火曜、後7時)、MBSラジオ「ヤマヒロのぴかいちラジオ」(金曜、後9時)、同「茶屋町ヤマヒロ会議」(日曜、前10時)。家族は妻と3人の息子。生放送でカツラをとって大きな話題を集める。趣味はギター。

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