サブちゃん悲痛…次男・大野誠さん急死 言葉詰まらせ…音楽の才能絶賛

 次男・大野誠さんを亡くし、悲痛な面持ちで取材に応じる北島三郎=都内(撮影・金田祐二)
 
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 歌手・北島三郎(81)の次男で、元ミュージシャンの大野誠さんが、今月3日に東京都調布市内の自宅で遺体で発見されていたことが7日、分かった。51歳だった。死因は心不全。1人暮らしで昨年から体調が良くないと話していた。北島はこの日夜、都内で気丈に会見を行った。憔悴しきった様子で、目に涙をため「息子に先立たれるのはつらい」と語った。この日、近親者のみで通夜を行い、8日に家族葬を行う。

 6日に誠さんと無言の対面を果たした北島は、通夜の合間に都内のホテルに足を運んで、気丈に取材対応した。

 「大事な…大好きなかわいいわが子が先に旅立ってしまった」と切り出し、時折言葉を詰まらせながら、必死に涙をこらえた。約15分間の会見の締めくくりには、「インタビューを受けてるとどうしても泣きます。つらいです。子供に先立たれるつらさ…身にしみて感じました」と胸中を吐き出し、瞳がうるんだ。

 最後に誠さんに会ったのは、今年1月5日の都内での事務所開き。昨年引退した所有馬・キタサンブラックに触れて「馬の歌を作ってみたい」と希望する誠さんと、「嫌いな歌は歌わないから、俺が好きそうなようなヤツを作ってくれよ」と約束を交わした。誠さんは昨年体調を崩し、肝臓を悪くしていたが、「(心配させるから)そういうところを俺には見せない」と孝行息子をおもんぱかった。

 自身の生き方を引き継いだ誠さんの、音楽家としての才能を「私はものすごく買っています。センスがあるヤツだと」と絶賛。北島の音楽活動に対して、アドバイスも送ってくれたと明かし、「息子であり、良き相方でした。音楽のいい仲間だった」と感謝した。誠さんは未発表曲を多く抱えており、「私があいつにしてあげられるのは、残したものを世に出していくこと」と悲壮な決意も示した。

 天国に旅立った愛息に「さみしい。でも忘れない。だからお前も忘れないで」と思いを向けた北島。14年7月には弟・大野拓克さん(享年67)を亡くしたが、ショックを癒やしてくれたのがキタサンブラックの大活躍だった。“心の救い”はもういない。悲しみだけが募っている。

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