藤井四段 詰め将棋「解答競争」で1位 高得点にどよめき
中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(14)が16日、名古屋市内で行われた「第33回詰将棋全国大会」に出席し、同大会で行われた詰め将棋の「解答競争」で1位に輝いた。
約130人の大会参加者のほか、谷川浩司九段、宮田敦史六段ら詰め将棋に造詣の深いプロも参加して行われた「解答競争」。同大会では、毎年、余興的な位置づけとして行われているというが、今年は藤井四段が1位となった。
制限時間15分間で全30問。関係者が「そうとうエグイ問題も出ます」と話す内容だが、藤井四段は1問不正解で86点(90点満点)。50点以上の高得点者が壇上に集められ、上位陣の点数が次々に発表された。宮田敦史六段と藤井四段の2人が1位候補として残り、会場のボルテージが高まる中、司会者が「80、81、82」と読み上げていくと82点のところで宮田六段が挙手。その後、1位に決まった藤井四段が「86点でした」と自らの口で点数を発表すると、その得点にどよめきが広がった。
藤井四段は「3手詰の最後の問題で見事に引っかかってしまいまして。いやー、あれはやられてしまいました」と楽しそうに話していた。
この日は、藤井四段と宮田六段に対し、詰め将棋の普及に貢献したとして授与された「門脇賞」の受賞式も行われた。