石川さゆり 39年ぶり熊本・水俣で熱唱 胎児性水俣病患者の熱意で実現
歌手・石川さゆり(59)が11日、熊本県水俣市文化会館でコンサートを行い、昼夜とも満席になる中、「天城越え」など全19曲を熱唱した。
水俣での公演は78年、20代になったばかりの胎児性水俣病患者で結成された「若い患者の会」の企画・運営で開催されて以来、39年ぶり。今回も還暦前後になった患者が再度、石川の公演を行い、当時の元気を取り戻したいと「若かった患者の会」を発足。石川が熱意を快諾し実現した。
プレゼントコーナーでは「若かった-」メンバーで車いすに乗った坂本しのぶさん(60)から花束を渡された石川が、親交のあるマーリンズ・イチロー選手のサイン入りバットを贈り感激させた。石川はイチロー選手に水俣公演の話をした際、サプライズへの協力を要請し、快く了承されたと明かした。