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16歳“スーパー女子高生”土井が女王に肉薄

 女子100メートルを制した福島(左から2人目)と2位の土井(右)=撮影・出月俊成

 「陸上日本選手権第2日」(9日、長居陸上競技場)

 女子100メートルは女王福島千里が11秒45で3連覇を達成し、五輪代表に内定。2位には土井杏南(16)=埼玉栄=が入り、400メートルのリレーメンバー入りが有力。陸上史上戦後最年少の五輪代表が誕生する可能性が高くなった。

 16歳の“スーパー女子高生”土井が、圧巻の走りで女王福島を追い詰めた。スタートから先手を奪うと、福島に負けない加速で70メートル近くまでリード。一瞬、王座交代か‐とも思わせた。

 最後に福島に逆転されたが、11秒51で堂々の2位。「楽しかったです。楽しんで走ろうと思ったので、それができて良かった」と、はにかんだ笑顔を見せた。

 この快走で、陸上では戦後最年少となる五輪代表誕生の可能性が高まった。女子400メートルリレーの五輪出場権は、7月に正式に決定。上位16カ国が出場できるが、現在、日本は11位の出場圏内に付けている。このまま48年ぶりの五輪切符を手にできれば、リレーメンバーで土井が選ばれるのは確実だ。

 「もし決まったら、もっと速くもっと強くなって走りたい」。そう話す16歳の瞳は、キラキラと輝いていた。

(2012年6月10日)

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