中井亜美 フリーで大逆転!涙の連覇達成 3A成功の圧巻演技「強い自分になれた」復調きっかけは母の助言

 女子フリーの演技を終え、ガッツポーズする中井亜美(共同)
 女子で優勝した中井(共同)
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 「フィギュアスケート・GPシリーズ・フランス大会」(24日、アンジェ)

 女子はミラノ・コルティナ冬季五輪銅メダルでショートプログラム(SP)3位の中井亜美(18)=TOKIOインカラミ=がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めてフリー1位で逆転し、合計219・74点で2連覇した。SPでトップだった四大陸選手権女王の青木祐奈(24)=日本建物管財=は転倒などジャンプのミスが相次いでフリー5位にとどまり、合計200・62点で4位。住吉りをん(23)=オリエンタルバイオ=は190・70点で6位。アイスダンスは五輪金メダルのロランス・フルニエボードリー、ギヨーム・シゼロン組(フランス)が2連覇した。

 SP首位の青木とは5・65点差の3位。前回大会で鮮烈なGP初出場優勝を飾った中井は窮地に陥った。悩んだ末に若きスケーターが「やるべきことは一つだけ」と腹をくくって臨んだフリー。大技のトリプルアクセルなど六つ全てのジャンプを決める圧巻の演技を披露すると、恐怖心を乗り越えた喜びで涙があふれ出た。「強い自分になれた」。五輪メダリストがまた殻を破った。

 SPで失敗した3回転半は公式練習でも不調。フランスで広がるデモの影響で練習後はホテルに戻れずに不安も募った。復調のきっかけは母とのやりとりだ。6分間練習前に「全く自信が持てない」とメッセージで吐露。「壁にぶち当たるぐらい吹っ切れた方がいい」との返信に、自然と気持ちが楽になった。

 冒頭に入れる代名詞のトリプルアクセル。回転軸がやや乱れたが、着氷で耐えて勢いに乗った。軽快な「パリのアメリカ人」の曲に合わせ、躍動感あふれるステップやスピンでも観客の視線をくぎ付けにした。あどけない笑みがこぼれ、前回大会のフリーでマークした自己ベストに並ぶスコアをたたき出した。

 昨季は怖いものなしの挑戦者として駆け上がったが、中庭健介コーチが「(今季は)置かれている立場が全く違う」と語る。シニア2季目で初めて「勝ちたい」と思い、エース候補の重圧にも勝った高校生。「大きな自信になる」と話す目は力強かった。

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