元横綱照ノ富士・伊勢ケ浜親方 伯乃富士に暴力 自ら協会に報告「処分待つだけ」 春場所への影響も懸念
大相撲の伊勢ケ浜親方(34)=元横綱照ノ富士、本名杉野森正山、モンゴル出身=が弟子の幕内伯乃富士(22)に暴力を振るい、日本相撲協会から事情聴取を受けていたことが27日、関係者の話で分かった。大阪市内で取材に応じた親方は暴力を振るった事実を認め、暴行を働いた翌日に協会に自ら報告したことを明かし「今は処分を待っている」と語った。今後はコンプライアンス委員会が調査を進め、春場所(3月8日初日・エディオンアリーナ大阪)後の理事会で協議される。
現役時代は奇跡の復活を遂げ、10度の幕内優勝を果たした横綱照ノ富士。昨年6月に部屋を継承後は、多くの関取を指導するだけでなく、地方に土俵を提供して相撲普及にも努める伊勢ケ浜親方が、自らキャリアに傷をつけてしまった。
親方はこの日の稽古後「協会に事実を話したわけだから、今ああだこうだと言うのは、言い訳にしかならない。本当のことを話したので、あとは(処分を)待つだけ」と話した。再び東京で聴取される可能性については「それは協会の指示でどうなるか分からない。やるべきことはする」と語った。
関係者によると、親方は24日に東京・両国国技館で聴取を受け、伯乃富士と事情を知る幕内錦富士も同行した。稽古前の取材で、暴力を振るった事実を認め「当事者の3人で事実を全部話しに行った。今は処分を待っている。これ以上何か話して、こじれるのが一番悪いこと。自分で部屋のみんなを集め、責任のない行動を取ってしまったと謝った」と語った。
伯乃富士は元横綱白鵬が師匠だった宮城野部屋に入門も、部屋が閉鎖となったため24年4月に伊勢ケ浜部屋へ移籍した。初場所まで4場所連続で金星を獲得したが、左足のケガで途中休場。治療を優先させ、大阪合流は数日後という。
暴力を振るってほどなく、自ら協会に通報し、伯乃富士と錦富士にも聴取に応じるよう求めたという親方。その点については「それが協会の方針ですから」と語った。
暴力根絶を掲げる一方、問題発生後の隠蔽(いんぺい)を嫌う協会。親方の即座の対応は、処分にどのように影響するのだろうか。そして春場所への影響が懸念される。





