東洋大、往路連覇 4区・相沢が驚異の区間新!今年こそ青学止める
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)
東洋大が5時間26分31秒で2年連続7度目の往路優勝を果たした。1区の西山和弥(2年)が2年連続区間賞の活躍。先頭と8秒差の2位で出た4区で相沢晃(3年)が前回記録を1分27秒も更新する区間新記録の快走でトップを奪い返した。2位の東海大とは1分14秒差。4連覇中の青学大には5分30秒差をつけ、復路で5年ぶりの総合優勝を狙う。
鉄紺のタスキは今年も最初に芦ノ湖へと帰ってきた。東洋大が2年連続の往路優勝。5人全員が昨年と同様の顔ぶれながら、持ち場を変えてそれぞれが実力を発揮した。光ったのは4区相沢の力走。先頭と8秒差の2位でスタートすると、すぐさま追い付き、あっという間に一人旅。前回2区3位の実力者が流れを引き寄せた。「本当にうれしい」と相沢。「狙っていた区間新記録。出せてよかった」と胸を張った。
力強い表情とは裏腹に、レース直前まで不安は消えなかった。11月末に左足の腓骨(ひこつ)筋腱を損傷。スピード練習では痛みが走り、ジョギング調整が続いた。12月半ばのエントリー発表時はまだ走れる状態ではなく「こんな自分が入っていいのか」と葛藤。周囲に「俺はもう走れない」とこぼしたこともあった。
「そういうことを言っているようでは強くなれない」。コーチから一喝され我に返った。覚悟を決めたのはクリスマス頃。主力としての自覚を再確認。痛み止めを飲み、できる限りのケアをしながら練習した。すると大みそかには状態も上がり「もしかしたら」と思えるまで回復した。
この日も痛み止めを飲んでの出走だったが、レース直前には電話で酒井俊幸監督(42)に「自分で追い付いて、自分で(前に)いきます」と宣言。積極的な走りで区間新記録を更新し、同郷福島県の先輩である藤田敦史(駒大)が持つコース変更前の“真の区間記録”の1時間0分56秒も上回った。
5区間を通してプラン通り走った選手に酒井監督は「たまたま走れた昨年。今回は狙って、再現性を出せた」と充実の表情。昨年は36秒のリードを復路の序盤で失い、苦杯をなめた。今回は1分14秒差。打倒青学で5年ぶりの総合優勝へ。積み重ねてきた自信は、復路へ向けた確信へと変わった。




