運命の来年9・15 東京五輪選考会MGC 勝負の分岐点はQちゃん失速四谷の坂

 日本陸上連盟は15日、都内で会見し、20年東京五輪の男女マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の開催日とコースを発表した。男女とも2枠が決まる運命のレースは、2019年9月15日に午前9時台のスタートで開催。コースは先日発表された20年東京五輪のコースとほぼ同じで、発着は明治神宮外苑。浅草、皇居、東京タワー前など東京の名所を周る。五輪本番では現在、建築中の新国立競技場発着となる。

 勝負のポイントとなるのは、37キロ付近からの四谷の坂だ。旧国立競技場発着で行われていた東京国際女子マラソンと同じ終盤戦。03年の同大会では、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんが、それまでの独走状態から一転急失速。エルフィネッシュ・アレム(エチオピア)に抜かれ、2位に終わった。このレースが響き、04年アテネ五輪代表入りを逃した。終盤の4キロで約30メートルを駆け上がることになる地獄の坂。

 ゲストとして登壇した高橋さんは「高低差があるので、後半もしっかり作戦を立てられて、体力だけじゃなく、知力も使ったレースになる」と、分析。瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「Qちゃんが失速したあの坂。このコースは後半に2つの坂がある。最後まで諦めない選手が逆転できる」と、勝負所を語った。

 MGC出場に向けた選考は昨季から始まり、男子は大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)、川内優輝(埼玉県庁)ら13人、女子は松田瑞生(ダイハツ)、関根花観(日本郵政グループ)ら6人が出場権を獲得している。

 東京五輪の出場枠は男女とも3。残り1枠は19年秋~20年春に行われる主要大会での派遣設定記録突破者のうち最上位の競技者を選出する。

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