V25狙う白鵬、覚醒の瞬間は黒星
2013年5月3日
波乱は10年11月の九州場所2日目に起こった。同年1月の初場所14日目の琴欧洲戦に始まった連勝記録は、九州場所初日の栃ノ心戦で63まで伸びた。目指すは尊敬する大横綱・双葉山が持つ最多連勝記録の69連勝。自身も周囲もいよいよ追いつき、追い越せると期待を抱いた矢先、そこに落とし穴が待っていた。
相手は終生のライバル稀勢の里。ピーンと張りつめた緊張感の中、白鵬は立ち合い右を張り、瞬時に左を差すなど優勢だった。だが、この時、心にスキが生じた。稀勢の里の右の突き落としでバランスを崩し、守勢に回る。気持ちの余裕を失い、やみくもに連発したすくい投げも効果なし。最後は力なく寄り切られて、土俵下に飛び降りた。
「私の相撲人生で一番大きい出来事は連勝記録のストップだね。負けた時は夢ならいいのにと思った。双葉山関に並ぶのか、超えるのかって時に負けた。だからいろんなものを考えさせられた」









