広島・会沢 コーチ兼任でプロ21年目39歳の来季も現役続行 今季1軍出場なしも経験評価、若手に直接注入を期待

 広島・会沢翼捕手(38)がプロ21年目となる来季、コーチ業を兼任し、現役を続行することが26日、分かった。肩書や1・2軍の担当などは未定となっている。今季はここまでコンディション不良に悩まされ、1軍昇格なしと思うような結果が残せていないが、チーム最年長の経験値は唯一無二。新たな立場から再建の一翼を担っていく。

 チーム最年長のベテランが、来季もグラウンドに立つ覚悟を固めた。会沢がプロ21年目となる27年シーズンも現役を続行する。コーチ業を兼任する新たな立場からチームを支えていく。

 会沢は水戸短大付高(現・水戸啓明高)から2006年の高校生ドラフト3巡目でカープに入団。節目となる20年目の今季は、ここまでプロ2年目の08年以来、18年ぶりの1軍出場なし。2軍でもコンディション不良が重なり、27試合の出場で打率・176、0本塁打、3打点の成績にとどまっているものの、球団は積み重ねてきた経験値を高く評価している。

 16~18年には正捕手としてリーグ3連覇に貢献し、17~19年にはベストナインを獲得するなど、実績は十分。鈴木球団本部長は「選手である限りは戦力としてはもちろん(期待している)」とした上で、「彼みたいなポジションはコーチ的なものも期待する。去年もコーチ的な考えで教えてほしいとは思っていたが、肩書があるのと無いのとでは全然違うという話を聞いた。何らかの肩書を付けた方がいいなとは思っている」と説明。肩書については未定としたが、正式な指導者としての立場を与えることで、若手への指導効果を高める狙いを示す。

 近年は出場機会こそ減少傾向にあるものの、グラウンド内外での存在感は依然として絶大だ。ファームでは投手陣や捕手陣への助言を惜しまず、若鯉からの信頼は厚い。技術面だけでなく、捕手としての配球術やプロとしてのメンタリティーなど、数字に表れない経験値を後輩たちへ、直接注入することが期待されている。

 球団にとって将来を見据えた捕手陣の育成は大きな課題となっている。今季の捕手陣は、石原と持丸が主にマスクをかぶるも、ともに正捕手の座を射止めることができていない。チームは3年連続のBクラスが決定しており、再建の軸となる扇の要の一本立ちは急務だ。

 新井政権5年目を迎える来季。チーム最年長のベテランが、唯一無二の経験値を新たな立場からチームに還元し、9年ぶりのV奪還へ向けて汗を流す。

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