広島・中村奨成 初球先頭打者弾 また同郷・竹丸撃ち「1球で仕留められた」安仁屋氏ゲキに応えた「結果を出さないと来年もない」
「広島1-2巨人」(23日、マツダスタジアム)
広島・中村奨成外野手(27)が豪快な初球先頭打者弾となる2号ソロを放った。同じ広島県出身で2学年下の相手先発・竹丸和幸投手(24)を打ち砕き、13試合ぶりの1番起用に応えてみせた。チームは守備のミスや拙攻で逆転負け。借金は再び今季ワーストタイとなる21に膨らんだ。
青空に舞い上がった飛球は歓声とともに左翼席に飛び込んでいった。照りつける日差しを受けながらさっそうとダイヤモンドを一周。力強い一振りでチームに先制点をもたらした中村奨は「ここ数試合、結果も出てなかったですし、真っすぐ一本に絞っていきました。その中で真っすぐを1球で仕留められて良かった」と汗を拭った。
内角高めに浮いてきた146キロを強振。同郷の竹丸から快音を奏でた。4日の前回対戦(マツダ)でも初回に左中間を破る適時打を放ち、その際はスライダーを捉えていた。「スライダーを前回は打ってる分、あまり使ってこないだろうなっていう考えもあった」。狙いを直球に絞り込み、思い切ってたたいた。先頭打者弾は昨年8月10日・中日戦(バンテリン)以来、自身2本目になった。
広陵出身の中村奨と崇徳出身の竹丸。ともにドラ1でプロの門をたたいた。学年は二つ違いで面識はないというが中村奨は「良い真っすぐを投げるピッチャー」と左腕をリスペクト。「その中でそれ(直球)をはじき返さないといけないと今日は決めて入っていたので、そこは良かったです」とうなずいた。
約2カ月のファーム調整期間を経て、4日から1軍に再昇格後、16戦連続スタメン起用されている。その間の打率は・258。直近3試合は無安打という状況で、この日の試合を迎えていた。
その中で、試合前の練習中には球団OBの安仁屋宗八氏から「最近、初球から全然いっていないじゃないか」と声をかけられていた。大先輩からの愛あるゲキにも応えたアーチとなり、「切り替えて頑張りますと言っていたので。打てて良かったです」とほほえんだ。
昨季は軒並みキャリアハイの成績を残し、今季は2番打者として開幕を迎えるも苦しんだ。チームも3年連続Bクラスが確定。「残り試合、来季に向けてってところもあるけど、前半戦、力になれていないので。取り返したい思いが一番にあります」と人一倍の闘志を燃やす。
シーズンも残り10試合。「こうして使ってもらってるうちに結果を出さないと来年もないと思うし、競争に負けたくないっていう思いも常にある」と先を見据えての危機感が胸の中にはある。1プレーごとに魂を込め、最後まで駆け抜けていく。
◆今季2本目の先頭打者弾 広島の今季先頭打者本塁打は9月19日・阪神戦(甲子園)での佐藤啓に続いて2本目。マツダスタジアムでは25年6月21日・楽天戦で大盛が記録して以来、約1年ぶり。また、中村奨の先頭打者本塁打は25年8月10日・中日戦(バンテリン)以来、自身2本目。
