マルティネス登板前の赤星でカタをつけた広島 横山竜士氏「カープのリリーフ陣は巨人に負けない陣容」

 「広島2-1巨人」(22日、マツダスタジアム)

 広島が1-1の同点で迎えた延長11回、1死満塁から勝田成内野手(23)の右犠飛でサヨナラ勝ちを収めた。両チームとも懸命な継投策で打線の援護を待ったが、巨人はマルティネスを投入する前に終了。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は「カープの勝因は巨人にも負けないリリーフ陣」と語り、ブルペンメンバーの着実な成長を讃えた。

   ◇  ◇

 僅差で競り合っても得点でなかなか相手を上回れない広島だが、最後は意地で勝利をもぎ取ったという感じだった。とはいえ、そのサヨナラ勝ちのお膳立てをしたのは間違いなく救援陣ですよ。

 七回途中で息切れした玉村からターノックへのスイッチはタイミングがよく、その後を3人で片付け追加失点を防いだ。大瀬良は走者を背負いながらも無失点でつなぎ、森浦、遠藤、鈴木がパーフェクト。

 この試合に限らず、1年を通して見ると、リリーフ投手全体に力がついてきていると感じる。

 (試合は三回に広島が佐藤啓の右前打で先制。先発した玉村は六回まで2安打無失点。七回無死から3連打されたところで降板したが、計5安打1失点。制球が安定し5奪三振で無四球だった)

 振り返ると、今年の投手陣は“配置転換”のシーズンだった。救援組の栗林や岡本が先発に回る一方で高や遠藤、ターノック、そして大瀬良までもが先発からリリーフに回った。

 島内やハーン、中崎が1軍不在という現実を思うと、シーズン当初とは大きく様変わりしているのが分かる。そういう状況でありながらも、それぞれの投手が違和感なくきっちり働いており、実際に成果が出ている。

 巨人のリリーフ陣の評価が高いが、カープも負けていないと思う。右、左だけでなくアンダースローまでいてバラエティーに富んでいるからね。

 先発で成功した岡本は前半戦の疲れが出たようだが、これは貴重な経験と思えばいい。何が足りないのかを考えて調整に生かす、いい材料になるのではないか。

 試合に戻るが、玉村は安定感があり今年最高の出来だった。直球、スライダーともに制球がよくキレがあった。ただ、もうひと球種が増えれば投球の幅が広がるはずだ。チェンジアップ系かシュート系か、なにか落とす球をしっかり習得することで、もっと長いイニングが投げられると思う。

 ベンチの信頼を勝ち取るためにも。来年へ向けてはそのへんが課題になるのかな。

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