羽月元選手にゾンビたばこ譲渡の滝口涼介被告に有罪判決 拘禁刑2年、執行猶予4年 「彼の野球人生を奪って申し訳ない」

 「ゾンビたばこ」とも呼ばれる指定薬物のエトミデートを広島の羽月隆太郎元選手(26)に譲り渡したなどとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告(38)は16日、広島地裁の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。即日結審し、拘禁刑2年、執行猶予4年(求刑拘禁2年)の判決を言い渡した。

 滝口被告は23年に共通の知人を通じて羽月元選手と知り合い、昨年4月ごろに行きつけの東京のバーで滝口被告がエトミデートを使用していたところ、羽月元選手が興味を持ったので初めて吸わせたと証言。その後、東京遠征時に3、4回、直接対面し、エトミデートを譲渡していたとした。

 同年11月ごろには羽月元選手からの要望もあり、大野寮宛てにレターパックで品名を「野球カードBOX」と記載し、エトミデートを郵送していたことも明かした。また、羽月元選手以外への譲渡はなかったと証言。7月に広島県警から家宅捜索を受け、3軍で調整を続けている矢野と前川の名前は出なかった。

 滝口被告は一人の野球選手の人生を大きく変えたことを問われると、「僕と会わなかったらそうならなかった。彼の野球人生を奪って申し訳ない。本人はもちろん、球団関係者、ファンの皆さんに申し訳ないことをしたと思っています」と謝罪の言葉を述べた。

 【これまでの経緯】

 ◆2025年12月16日 110番通報を受け、広島県警が羽月隆太郎元選手の自宅を訪問。任意同行を求められ、尿検査で「エトミデート(ゾンビたばこ)」の陽性反応。

 ◆2026年1月27日 医薬品医療機器法違反の疑いで羽月元選手を逮捕。

 ◆同30日 広島県警が、マツダスタジアムと大野練習場を家宅捜索。

 ◆2月24日 広島球団が羽月元選手の契約解除の処分を決定。

 ◆5月15日 広島地裁で羽月元選手の初公判。検察側は拘禁刑1年を求刑。即日結審し拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決。

 ◆6月1日 エトミデートを発送し、羽月元選手に譲渡したとして、広島県警が医薬品医療機器法違反の疑いで都内在住の自営業・滝口涼介被告を逮捕。

 ◆7月17日 一部週刊誌に滝口被告とホテルの同室にいる写真が掲載された矢野を登録抹消。

 ◆同30日 球団は矢野と前川の居宅等の捜査を行ったことを発表。前川は同日に登録抹消。

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