広島ベテラン大瀬良 V逸翌日意地の六回1死三塁火消し 16年以来3651日ぶりホールド 3連投も「案外いけるもんですね」

 「ヤクルト0-3広島」(14日、神宮球場)

 広島の大瀬良大地投手(35)が、3651日ぶりのホールドを記録した。2-0の六回1死三塁から2番手で登板。増田を捕飛、岩田を見逃し三振に仕留めて後続にバトンを渡した。3連投は今季2度目で、ホールドは16年9月15日・巨人戦(マツダ)以来のこと。前日にV逸が確定した中、ベテランの姿がチームに勇気を与える。

 力強く腕を振る姿が頼もしかった。神宮のマウンド。大瀬良が魂の投球でピンチを切り抜ける。「抑えられて良かった」と汗を拭う。2番手で無安打1奪三振無失点。完璧な投球で10年ぶりにホールドを記録し、チームを勝利に導いた。

 2-0の六回1死三塁。玉村の後を受け、出番が来た。増田を内角への直球で捕飛。岩田には初球でシュートを投げるなど的を絞らせず、3球三振で任務完了。計6球で最高の結果を残してみせた。今季2度目の3連投にも「案外いけるもんですね。生半可な練習はしていないので」と、サラリと言ってのけた。

 5日の無念を乗り越えた。マツダスタジアムでの巨人戦。3-2と1点のリードで、玉村に代わって登板し、増田陸に左越えソロ。チームは逆転負けを喫した。「1点を取られると、流れ的にも変わってくる」。マウンドに上がるときに受けた、鯉党からの声援も力に変えて腕を振り、リードを守った。

 新井監督は「1点はしょうがないと思っていたけど、ゼロで帰ってきてくれた。あそこでグッと締まった」と賛辞を惜しまなかった。

 実に3651日ぶりとなったホールド。「それは良いことですね」と白い歯をこぼす。前回は16年9月15日・巨人戦(マツダ)。この年は春先に右肘を故障した影響から前半戦で苦しみ、8月以降は中継ぎとして25年ぶりリーグ優勝に貢献した。

 今季は前半戦、球速が伸び悩んだ。上半身と下半身の捻転差や、下半身の使い方など技術面を意識するほど体の連動は失われた。「腕をこんなに振っているのに、球速が出ない」。映像の中の自分は、思い描く力感から遠ざかっていた。

 原点回帰が復活の道しるべ。少年時代や学生の頃は、無我夢中に腕を振り抜き、150キロを超える剛球を投げ込んでいた。「考えるのをやめよう」。投げる瞬間に胸を素早く回転させることだけを意識した。失われていた球速がよみがえった。

 チームは前日13日に8年連続でのV逸が決まった。逆転CSの道も険しい。「悔しい思いはもちろんある。球場に駆けつけているファンや、テレビ越しに応援してくれる人に、最後までやり抜く姿を見せなきゃいけない」。背番号14が投げる1球には、プロの意地と誇りがみなぎっている。

野球スコア速報

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス