中村ゆりさん 44歳早すぎる死 13年前寛解もがん再発で帰らぬ人に 手術成功も転移、最後は笑顔絶やさず家族らと穏やかに

 俳優の中村ゆり(なかむら・ゆり)さんが、1日に直腸がんのため44歳の若さで死去していたことが14日、分かった。大阪府寝屋川市出身。所属事務所のアルファエージェンシーが発表した。葬儀は近親者、同社の所属俳優、スタッフで行った。中村さんは今年7月、来年1月放送のNHKドラマ「デンジャラス」を、腸閉塞(へいそく)のため降板していた。

 発表によると、中村さんは13年前にもがんを患い、その時に社長と「病名は、仕事の方々には余計な心配をおかけしてしまうので、言わないようにしましょう」と話した。その後に寛解し「元気に大好きな仕事を続け、検査も欠かさずに受けて」いたという。

 昨年1月、再びがんが見つかり、手術は成功したが術後に転移が見つかった。その時点で根治・寛解を目指すことは難しく、がんとうまく付き合っていくための治療を続けながら「より長く、生き生きと良い人生を歩むことを目指す」ことになったという。

 中村さんはがんを「とても熱心に勉強」し、主治医からも仕事を続けることを勧められていたが先月、復帰に向けて回復に努めていた中で再び腸閉塞を起こし、余命わずかという告知を受けた。中村さんは「落ち着き、美しく優しさにあふれた笑顔を絶やさず、ご家族や近しい方々と共に最後の時を大切に過ごすことができました」という。

 所属事務所は「30代、40代は病とたたかい、持ち前の強い気力で乗りきることも多い日々でしたが、素敵な出会いと幸せ、充実もまたたくさんありました」と、中村さんをしのんだ。

 中村さんは1998年に女性デュオ「YURIMARI」として歌手デビュー。その後は俳優として活躍し、映画「パッチギ!LOVE&PEACE」(2007年)で全国映連賞女優賞とおおさかシネマフェスティバル新人賞を受賞した。NHK大河ドラマ「龍馬伝」や同連続テレビ小説「わろてんか」などテレビドラマや映画、舞台に多数出演。はかなげな美貌で強い印象を残した。

 20年にはBSテレ東「今夜はコの字で」で37歳にして民放の連続ドラマ初主演を果たし、話題を呼んだ。24年からは松本幸四郎主演の時代劇専門チャンネル「鬼平犯科帳」シリーズで密偵のおまさ役を演じ、公式サイトでは出演した最新第9作「密告」が今冬、放送予定となっている。

 ◆中村ゆり(なかむら・ゆり)1982年3月15日生まれ、大阪府出身。1996年、テレビ東京系「ASAYAN」の歌手オーディションに合格し、友人の伊澤真理とデュオ「YURIMARI」を結成。98年に「スーパースター☆ハムスター」でデビュー。99年にYURIMARIを解散し、活動休止を経て2003年に俳優として活動を開始。07年公開の映画「パッチギ! LOVE&PEACE」で高評価を受け、その後も多くの作品で存在感を放った。

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス