広島・二俣感動の「ご褒美」焼き肉 最上級熊本あか牛「延寿牛」使用 広島市中区の「焼肉えんじゅ」
カープ選手がおすすめする飲食店にデイリースポーツ赤ヘル番記者が訪れてリポートするグルメ企画。今回は二俣翔一内野手がお薦めする「焼肉えんじゅ」(広島市中区)を紹介する。
広島では外食をほとんどしない二俣が「ご褒美のような存在」とほれ込んでいる店で、今年7月にオープンしたばかり。初めて訪れたのはオープン直前で、知人の紹介で足を運んだところ、そのおいしさに感動。「お肉へのこだわりがすごい」と以来、何度も足を運ぶほどお気に入りとなっている。
店名にもなっている「えんじゅ」とは、熊本県のあか牛の中でも特別な育て方で仕上げた最上級ブランド「延寿牛(えんじゅぎゅう)」のこと。赤身のうまみがぎゅっと詰まり、脂は軽やか。上質な赤身肉を楽しみたい人には理想的な牛肉だ。その希少性は高く、国産牛全体のわずか0・7%、和牛全体でも4%しか存在しないという。
同店では、US産の牛タンを除き、すべての肉料理に延寿牛を使用するという徹底ぶり。マネジャーの高橋真己さんは、「延寿牛だけを扱っている店は、全国でもうちだけかもしれません」と自信を見せる。そのこだわりが、肉の質や味わいにしっかりと表れている。
おすすめの一品目は「かたまり焼」。炭火でじっくり焼かれた肉塊を目の前でカットするライブ感が魅力で、自家製のゆずこしょうと合わせるとさらにうまみが引き立つ。二品目は広島名物「コウネ」。軽くあぶった肉でサラダを巻いて食べるのが同店おすすめのスタイル。さっぱりと楽しめ、あっという間に完食してしまう。三品目の「盛合せ」は赤身・カルビ・ホルモンをタレで味付け。中でもホルモンは新鮮で驚くほど臭みがなく、食べやすいと評判だ。
こだわりは肉だけにとどまらない。店を構える十日市町は、広島の繁華街から少し離れた静かなエリア。オープンしてまだ日も浅い中、どうすれば足を運んでもらえるかを常に考えているという。店長の藤井一樹さんは「リピートしてもらえる店、誰かに薦めたくなるような店を目指しています」と話し、接客の仕方や肉の切り方ひとつにもこだわりを持つ。その誠実な姿勢と確かな味で徐々に評判を呼び、注目を集めつつある。
店に足を踏み入れると、二俣のサイン入りユニホームが目に飛び込んでくる。実際に来店した際の印象について、高橋さんは「とても爽やかで、一瞬でファンになりました。来季以降の活躍にも期待しています」と、若鯉にエールを送った。そんな温かさも、この店の魅力のひとつ。世間はこれから忘年会シーズン。一度食べたら忘れられない延寿牛と丁寧なもてなしで、広島の夜を彩っていく。(デイリースポーツ・高橋涼太朗)
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◆住所 広島市中区十日市町2丁目8の18
◆定休日 火曜日
◆営業時間 17時~22時
◆電話番号 082・・236・0087
◆Webサイトなど lit.link/enju0701





