広島・遠藤 自信のアップグレードで2年連続開幕ローテ宣言 投球動作改良で回転効率アップ

 広島・遠藤淳志投手(23)が1日、質を高めた直球を武器に2年連続の開幕ローテ入りを目指すことを誓った。キャンプ期間中の対外試合では、計6回無失点とアピールに成功。球速以上にキレを感じさせ、手応えをつかんだ。今月からはオープン戦も本格化。アップグレードさせたストレートで無失点を継続させていく。

 取り組みの成果は、明るい兆しとともにマウンドで表れた。日南、沖縄と2つの拠点で汗を流した1カ月間。充実のキャンプを終えた遠藤は大きな収穫を持ち帰った。質を向上させた直球に一番の手応えを感じ「細かい部分を修正しながら投げて、良くなってきている」と振り返った。

 自信が深まったのは球の回転効率。これまでの直球は「真っスラしている時があった」と利き手と反対方向に自然と曲がる傾向にあった。それが現在は「回転軸が、きれいに向いている。ホップ成分や、回転効率が上がって。スピード自体はあまり出ていないけど、球威は上がって

きている」と分析しながら、好調の要因になっていると捉えた。

 特段「真っスラ」を意識して修正したわけではない。テイクバック、右手の使い方など投球動作に連動する箇所に目を向けた結果、改善された。「いろんな部分を直して『ここも良くなりました』という感じ。一石二鳥ではないけど、やってきた取り組みが間違いではなかった」。

 アップグレードされた真っすぐは、実戦の中で信頼度が増した。2月19日・DeNA戦では先発して3回2安打無失点。同26日・中日戦では中継ぎで三回から登板して3回1安打無失点と失点を許さなかった。中日戦、直球自体の調子は良くなかったが「悪いなりに力も出ていた」とファウルでカウントを稼ぐ場面も目立った。

 毎年、開幕ローテを争う立場に身を置いてきた。その経験が糧となり「自信を持って投げられている」と今年の無失点継続に結びついている。あくまで開幕ローテ入りはゴールではない。シーズンでの2桁勝利と規定投球回到達を見据え、腕を振る日々だ。

 今月からはオープン戦も本格化。各チームも主力打者が出場してくる時期でもある。「年齢も上になって、年下の投手も増えてきた。負けないように。一人一人、目の前の打者に集中して投げるだけ」。上昇気配も追い風に、まずは第一関門となる開幕ローテ入りの当確ランプをともす。

 ◆開幕ローテ争いの現状 大瀬良が開幕投手に決まり、次いで九里も濃厚。手術明けの森下、ケガ明けの床田も調整は順調で開幕までには間に合う見込み。残りは2枠で遠藤、森、アンダーソン、コルニエル、ドラフト3位・益田、同5位・河野らが争う構図となっている。

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