「広島２－０巨人」（２日、マツダスタジアム）

　広島は０－０の九回無死一塁からマクブルームが２試合連続本塁打となる９号２ランを放ち今季５度目のサヨナラ勝ち。２位・巨人と０・５ゲーム差に迫った。

　佐々岡真司監督は８回無失点と好投した先発の森下について「とにかくこういうデーゲームの暑さの中、粘り強く八回までピンチを招きながら点を与えない、ナイスピッチングでしたね」とたたえた。

　森下は勝利投手にはなれなかったものの八回まで毎回の１１奪三振の力投。２度のピンチを切り抜ける粘りの投球を見せた。

　「こういう投球をした中で森下に勝ちを付けられれば良かったですし、ホントに森下にはナイスピッチング、ご苦労さんと言いたいです。こういうゲームで終われたのは森下がしっかりとゼロで抑えてくれた結果だと思うので、ホント（勝ちを）付けさせてあげたかったなと思います。ピンチをつくりながら粘り強さで１点もやらなかったというところで、六回も１死三塁で、八回も１死満塁というところで、集中力を切らさず、こういう暑さの中で集中力を切らさず、良い投球をしてくれた思います」と、うなずいた。

　六回にはウォーカーの左翼線を襲うライナーを羽月がダイビングキャッチ。「やっぱり、羽月のプレーも大きかったですし、ホントに森下もそういうリズム良く、テンポ良くというところが守備にも生きたと思いますし、これはみんなで勝った勝利だと思います」と、賛辞を送った。

　サヨナラ勝利については「やはり相手の菅野も良い投球をしている中でなかなかチャンスはつくれない。こっちが動いてもホントになかなか攻撃、点がつながっていかない中で森下の投球の中で菊池がヒットでつないで、ここぞ４番というのが最後に出たと思いますし本当に大きな一発が出ましたね。これも森下、そして（九回の）ケムナとピッチャー陣が頑張った結果だと思います」と振り返った。

　３日の第３戦に向けて「とにかくこういう満員の暑い中で応援してくださっているファンの皆さんのためにももう１試合、明日また頑張ります」と気持ちを込めた。

　２軍では移籍の秋山が初出場でいきなり先制二塁打を放った。

　「テレビで見てましたけどね、さすがの打撃でしたし、徐々に体の慣れというのをしながら、どういう体の反動が明日あるのかというのを見ながら、本人もしっかり動かしてると思うので。ＧＯサインが出ればね、合流すると思いますし故障されても困るので調整した中で本人にも焦らないで早く来てくれとは言ってあります」

　この日は２打席で交代。１軍合流の時期については「やっぱり１カ月近く（試合を）できていないので。走攻守そろった選手なので、１つでも欠けると本人も迷惑を掛けたくないというのがあると思うので、走攻守ができた中で、ＧＯサインが出るんじゃないかなと思います」と説明した。