カープ西川龍馬 復帰白紙 長期離脱の可能性も 痛過ぎる3番不在でリーグ戦再開へ

 下半身のコンディショニング不良で出場選手登録抹消中の広島・西川龍馬外野手(27)の復帰にメドが立っていないことが15日、分かった。17日・ヤクルト戦(神宮)からのリーグ戦再開は3番打者不在。中村奨、宇草に打順変更の菊池涼らで埋めていくことになる。

 リーグ戦再開に向け、マツダスタジアムで行われた全体練習に背番号63の姿は見当たらなかった。

 東出野手総合コーチは下半身のコンディショニング不良で離脱中の西川について「ちょっと長そう。まだランニングしていない。(復帰時期は)全くちょっと読めない。白紙」と長期離脱の可能性すら示唆した。

 西川は2日・日本ハム戦の打席で左足首を痛め途中交代。回復を待ったが快方に向かわず、5日に出場選手登録抹消となった。

 3番打者として打線をけん引してきただけに、不在は痛い。離脱後、チームは2勝7敗と大きく負け越した。この間、2度の完封負けなど、その存在の大きさを痛感させられた。

 代役について東出コーチは「まだ全く決まっていない」と明かす。西川不在の9試合では中村奨、宇草、松山、長野が務めたが、安打を記録したのは中村奨のみ。あとは21打席で0安打1打点とクリーンアップどころか、ブレーキになってしまった。

 現状、代わりを務められる好調な打者は見当たらない。ならばと経験のある菊池涼を2番から3番に変更。代わりのつなぎ役を交流戦後半で調子を上げてきた上本に託すプランも浮上しているが結論は出ていない。

 本来ならレギュラーが不在ならば、若手にとってはチャンス。

 「大チャンス。ヒットを打てば、活躍しちゃえばこっちのもんだから。(西川が)帰って来たら、誰かがはじかれる。はじかれないように」

 ところが、2軍にいる正随、末包らパワーヒッターは故障から復帰したばかり。安部、大盛らに至っては下半身のケガで離脱中とあって、競争にすら加われない。

 「(中村)奨成とか宇草、小園とか、その辺りが上がってくれると、それがそのままチームを押す力になってくれる」

 東出コーチは1軍メンバーの中から台頭を期待した。今こそ、ピンチをチャンスに変える強さを見せてほしい。

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