ドラ2横山 初甲子園で7回1失点も…

 「阪神3-2広島」(8日、甲子園球場)

 広島のドラフト2位・横山弘樹投手(24)=NTT東日本=が熱投むなしく、球団史上初となる新人投手の初登板初勝利から2戦2勝の快挙を逃した。7回2安打1失点と申し分ない結果でマウンドを降りたが、九回に守護神・中崎が崩れて痛恨の逆転サヨナラ負けを喫した。次回は中5日で14日・中日戦(マツダ)に登板予定。次は必ず勝利をつかむ。

 祈るような思いで九回裏のマウンドを見つめた。球団史上初となる新人投手の初登板勝利から2戦2勝がかかった試合。だが守護神・中崎が打たれて、痛恨の逆転サヨナラ負け。自身の白星も消え、「結果的に勝てなかったのは残念ですが、仕方ないと思う」と悔しさをにじませた。

 自身初の甲子園登板で、粘り強さを発揮した。初回に2点を先制してもらったが、直後に江越に甘く入った127キロのフォークボールを左翼席へ運ばれ、1点をかえされた。ただ心は折れなかった。すぐに気持ちを切り替え、続くへイグ、福留を打ち取った。

 二回以降は、四死球などでピンチを背負うも、持ち味の多彩な変化球を織り交ぜ、緩急を使った投球で抑え込んだ。四回は1死から連続四死球で一、二塁としたが、鳥谷を「序盤はいいところに決まった」というカットボールで中飛に仕留めた。続く西岡もチェンジアップで一ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。

 7回を2安打7奪三振1失点。勝ち星は付かなかったが、十分に胸が張れる投球内容だった。

 「自分の持ち味を出してゲームをつくれたと思う。試合の中で修正することができた」

 プロ初登板初先発で初勝利を挙げた3月30日・中日戦(ナゴヤドーム)は6四死球を与えながら、7回2/3を3失点と踏ん張り、先発の仕事を果たした。その試合を上回る快投に、確かな手応えがにじんだ。

 入魂の106球に、緒方監督は「しっかりと抑えてくれた。次(の週)も5試合が続く。5人で回す」と、中5日で14日・中日戦(マツダ)に先発させることを示唆した。首脳陣の中では既に、欠かせぬ戦力として計算されつつある。

 「カープの声援を受けて、負けてたまるかと思った」。敵地・甲子園でも熱い声援をくれた鯉党に勇気をもらった。この一戦の悔しさは忘れない。次は勝つ。必ずみんなと笑ってみせる。

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