梵V弾!菊池満弾!野村鯉2発で大逆転

 「広島10‐7ヤクルト」(28日、マツダ)

 広島が逆転勝ちを収めた。4点差を追う五回、菊池涼介内野手(23)の今季2本目となる満塁本塁打で追いつき、梵英心内野手(32)が勝ち越し2ラン。大きな花火2発で火をつけ、2桁10得点。ヤクルト相手に今季初のカード3連戦勝ち越しを決め、4位タイに浮上した。30日から1・5ゲーム差がある3位・DeNAとの真夏の決戦に臨む。

 豪華な共演花火に本拠地鯉党も酔いしれた。2‐6と劣勢の五回にズドン、ズドン。まずは若武者・菊池が打ち上げた。

 四球と連打でつくった1死満塁機に打席に立つと赤川の2球目、128キロをドンピシャで捉えた。打球はライナーで左翼席に一直線。12日のヤクルト戦(神宮)以来の6号は、試合を振り出しに戻す満塁弾となった。

 「甘く来た球にいい反応ができた。うまく拾えた。もうないでしょう」。会心の手応えで5月12日の中日戦(マツダ)以来、プロ2本目のグランドスラムを振り返った。

 6‐6に追い付き、次は梵だ。キラが四球を選ぶと、ここで赤川が降板し、投手は木谷に交代。梵はフルカウントから、144キロを強振。左翼3階席の着弾を見届けると、クールな男が珍しくガッツポーズを見せた。

 5月31日、ソフトバンク戦(ヤフオク)以来の2号V2ラン。この回6点目を奪い一気に勝ち越し。「完璧。久々に行ったと思った。菊池が最高の結果を出した。それに乗っかった」と試合後は満面に笑みを浮かべた。

 梵は初回2死一、二塁からも、右翼線へ先制二塁打。七回にも中前打を打ち、今季2度目の猛打賞&3打点。2人で打線をけん引し、終わってみれば計10得点。ヤクルト相手に今季初の3連戦カード勝ち越しを決めた。

 交流戦中の6月中旬、札幌で梵が声をかけ、初めて“内野手会”が開かれた。菊池に加え、堂林と安部、上本が参加。食事をしながら、内野手の結束を固めた。「初めてだったし楽しかった」と菊池。若い内野陣には本当に頼れる兄貴だ。

 2人並んだお立ち台でもさえ渡った。「昨日は宇品で花火大会だったので、きょうはここで花火大会と思って打った。もうガッツポーズはないので映像を保存しておいて」とやって、観衆から拍手喝采を浴びた。

 野村監督は「満塁弾、野球はああいうことが起こるんですね。梵も素晴らしい内容の2ラン」と手放しで称賛した。4位タイに浮上し、次戦は3位・DeNA。広島の夏を鯉がまだまだ熱くする。

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