巨人・竹丸 87年ぶり球団新人2ケタ星 虎斬り7回0封10K「一つでも多く貯金を」0・5差接近

 「巨人1-0阪神」(12日、東京ドーム)

 巨人・竹丸は人知れず、腹をくくっていた。「コントロールがうまくつかないことは感じていた。そこはもう諦めて、しっかり腕を振っていこう」。完璧ではない中、四回に割り切った決断。最後は強い気持ちが勝った。7回4安打無失点、10奪三振でつかんだ10勝目。球団の新人では2013年の菅野智之以来、左腕に限れば1939年の中尾輝三以来、87年ぶりとなる2桁勝利となった。

 試合前時点で首位・阪神との差は1・5。天王山に、開幕戦以来となる相手エースとの投げ合いも心は揺れなかった。「1点もやらない」。ミーティング通り、直球を軸に攻めていく。初回1死一塁から森下にストレートの四球を与えると、坂本から「投げ急ぐな」と間をもらった。4番・佐藤輝を併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 広島市出身。カープの3連覇を見て育った。「街が赤くなるんですよ」と笑う。崇徳高時代は「Bチーム」でプロの世界に憧れを抱くわけではなかったが、テレビをつけたらカープ女子の特集。電車に乗ればユニホームを着た人の多さに驚いた。優勝に染まる街で育ち、今は逆転優勝へ希望をつなぐ大金星を挙げた。

 今月3日には5差あったが、9日間で一気に0・5差まで縮めた。八回の森田、九回の守護神・マルティネスとブルペン陣全員で守った価値ある1勝だ。「一つでも多く貯金をつくれたらいい」とは竹丸。阪神戦の連敗を7で止めた。虎の背中を捉え、一気に抜き去る。

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