最速156キロ右腕 花園大・藤原“大谷翔平流”善行でドラ1指名勝ち取る ごみ拾いで徳積んで天命待つ

 ドラフト1位候補で最速156キロ右腕の花園大・藤原聡大投手(4年・水口)が22日、京都市の同大学で取材に応じ、ごみ拾いで運気を上げる“大谷流”の善行で、ドラフト1位指名をたぐり寄せることを誓った。運命の時まで徳を積み上げて、花園大出身者初のプロ野球選手となる。

 いつもの通学路で藤原は最後の“勝負”をかける。円町駅から花園大まで徒歩8分。風情ある景観にはなじまない道端のゴミを拾いまくり、運を味方につける。「明日は駅から拾います」と笑顔で宣言した。

 藤原にとってごみ拾いは“お守り”のようなもの。甲賀リトルシニア時代に恩師である戸田監督から「自分の目の前にゴミが落ちているなら絶対に拾いなさい」と指導され、その教えを大切にしてきた。「ゴミを一つ拾う拾わないでも人間的に変われる要因になる」。米大リーグのドジャースで活躍する大谷翔平もゴミ拾いでツキを呼び込むと言われているが、藤原も人間力を高めるために“大谷流”の徳の積み方を行ってきた。

 9月14日のびわこ成蹊スポーツ大戦前は「めっちゃ拾った覚えがある」と隙間時間に自然と球場周りを清掃。すると8球団のスカウトの前で10回2安打2失点で完投し、九回まで無安打無失点投球を披露。自己最速を1キロ更新する156キロもたたき出し「拾ったらヒット打たれない(笑)」とゴミ拾いが好投につながった。

 今秋に評価を急上昇させて、ドラフト1位候補に躍り出た。指名を受ければ花園大出身者初のプロ野球選手となり、周囲の期待も一身に背負う。「不安が一番。(指名を受ければ)絶対泣きます」。人事を尽くして天命を待つ。

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