ヤクルト・池山新監督 メジャー挑戦の村上穴埋めに一丸「理想は打ち勝つ。自分の宿題」 昇格オファー受け「即決でしょ」

 ヤクルトの池山隆寛新監督(59)が10日、東京都内で就任会見に臨んだ。複数年契約で背番号は2軍監督を務めた今季と同じ「88」となった。最下位に低迷したチームの再建を託された新指揮官は今オフ、メジャー挑戦を目指す村上宗隆内野手(25)の代わりは「白紙」とし、チーム一丸で穴埋めをすると明言した。

 元気いっぱいに発言し、笑顔があふれていた。グレーのスーツに身を包んだ池山新監督は、就任を「めちゃくちゃうれしい気持ちでいっぱいです」とストレートに感情を表現。2軍監督から昇格のオファーを受け「決断ですか、即決でしょ」と即答した。

 ヤクルトは最下位に沈んだ今季だけではなく、直近3年はいずれも5位以下のBクラスだ。再建を託された新指揮官は「うちの4番、サードの動向が気になります」と本音を吐露。ポスティングシステムを利用して今オフ、メジャーに挑戦する主砲・村上のことだ。夢の実現を応援するが「そこが抜けてしまうと全く白紙のところからスタートしていかないといけない」と話した。

 「4番・三塁」だけではなく、「ダイヤモンド(野手)を一回、白紙にしないと」と明言。通算304本塁打の“ブンブン丸”は「理想は当然、打ち勝ちたい。これからの自分の宿題」とし、現実を直視する。現状の選手や補強も視野に入れ、「彼(村上)の穴を埋めることはできないかも分かりませんけど、みんなが手を取り合って力を合わせれば。必ず埋められるよう頑張りたい」と声を大にして言葉に思いを込めた。

 現役時代にヤクルト一筋の“ミスタースワローズ”は「ヤクルトの強みはフレンドリー、選手間の助け合い、チームワーク」と明かす。伝統的に明るいチームカラーであり「笑顔や元気も忘れないように」と要望。「私の扉は開いています」と対話路線を強調する。「上を向くしかない。今度は恩返しをする番」。お世話になった球団、多くのファンの期待に応えるため、低迷脱出に向け全力を尽くす。

 ◇池山 隆寛(いけやま・たかひろ)1965年12月17日生まれ。59歳。兵庫県出身。市尼崎から1983年ドラフト2位でヤクルト入団。強打の遊撃手としてヤクルトをけん引し、黄金時代の中軸打者として君臨した。2002年限りで引退。通算1784試合、1521安打、304本塁打(球団最多)、898打点、打率・262。現役時代は183センチ、75キロ。右投げ右打ち。引退後は楽天コーチなどを経て、今季はヤクルト2軍監督。

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