中日・高橋宏 阪神・村上超え138K 最多奪三振へ2差トップに 6回2/3を2失点、今季8勝目虎狩り締め
「阪神3-5中日」(27日、甲子園球場)
開幕投手を務めた男の、責任感と意地が詰まった134球だった。幾度となくピンチを迎えながら、決定打だけは許さない。敵地・甲子園のマウンドで踏ん張った高橋宏。「常に走者を背負って苦しかったけど、打線の援護と加藤(匠馬)さんのリードのおかげで投げられました」。今季8勝目をつかんだ。
阪神打線の粘りに苦しみながらも、要所を締めた。7イニングのうち6度も得点圏に走者を背負ったが、今季最速の158キロを計測した直球とスプリットを駆使して、6回2/3を6安打2失点。7三振を奪い、奪三振数をリーグトップの138に伸ばした。2差で追う阪神・村上がまだ登板する可能性があるだけに「三振数はあまり意識していなかった。ここからは僕ではどうすることもできないので」と話した。
「自分が引っ張らないといけない」と覚悟を持って臨んだ今季。8勝10敗、防御率2・83は望んでいた結果ではない。思い通りにいかなかった一年を糧にして、高橋宏は竜のエースへの階段を上っていく。





