阪神・近本 3安打上積み最多安打へ1差肉薄 今季14度目猛打賞、手応え高橋宏撃ち

 「阪神3-5中日」(27日、甲子園球場)

 阪神・近本光司外野手は速球に振り負けず、快音を重ねた。初回初球。高橋宏の直球に食らいつくと、惜しくも左翼ポールギリギリのファウルに。いきなり甲子園をどよめかせた。しかしこれでは終わらない。4球目、再び来た153キロ直球を中前へはじき返した。「しっかり先頭で出られた」と納得顔。しかし先制点にはつながらず、「得点でかえってこられれば良かったかな」と唇をかんだ。

 三回先頭では初球のスプリットを見逃し。2球目のカーブは空振りで追い込まれたが、続く高めの155キロ直球を中前打とした。変化球で崩された後の快音に、「うまく反応できた。いい(バットの)出し方ができた」と手応えは十分だった。

 まだ終わらない。4点を追う七回先頭だ。カウント3-1から155キロ直球を振り抜いた。白球は右翼線に転がる二塁打に。この日3度目のチャンスメークで、大山の3ランを呼び込んだ。これで今季14度目の猛打賞をマーク。中日・岡林と並びリーグ最多となった。

 試合前まで対戦打率・224と最も苦しんでいた中日戦での3安打にも「関係ないかな」と涼しい顔。それでもタイトル奪取に前進した。158安打とし、広島・小園と中日・岡林にあと1本差とした。タイトル争いには以前、「大事なのはポストシーズン」と意に介さなかったが、勝負はまだ分からない。残り2試合、最後まで全力を尽くす。

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