U18日本 韓国破り開幕2連勝!石垣3回0封好救援で堂々の“世界デビュー”先発末吉も奮闘4回2失点
「U18W杯・1次リーグ、日本4-2韓国」(6日、沖縄セルラースタジアム那覇)
1次リーグA組で、連覇を狙う日本は韓国を4-2で下し開幕2連勝を飾った。今夏甲子園V腕で唯一の2年生、末吉良丞投手(沖縄尚学)が先発で4回2失点と奮闘。今秋ドラフト1位候補の石垣元気投手(健大高崎)が3回無失点の好救援で試合を締めた。打線は1-2の二回に岡部飛雄馬内野手(敦賀気比)が勝ち越しの右前適時打を放った。A組ではキューバがイタリアを下し2勝。B組はドイツと米国が2戦2勝となった。
ベンチから駆け寄ったナインを見ると、ニッと笑って試合終了直後の厳しい表情を崩した。「因縁の相手だと思っていた」という韓国に反撃の余地を与えず。石垣が堂々の“世界デビュー”だ。
末吉の後を受け「先輩らしく、抑えて勝ちにつなげようと思った」と4-2の五回からマウンドへ。ただ、最初は気合が力みとなった。先頭から150キロ超を連発も制球が定まらず、この回だけで30球。それでもキレのあるカットボールを織り交ぜ徐々に波に乗ると、2死一、二塁のピンチでは外角152キロ直球で相手4番を見逃し三振に。「勝負どころなので一番の球を投げた」という渾身(こんしん)の1球に手が出なかった打者は、思わず膝に手をついた。
続く六回はカーブで緩急も使い三者凡退。七回は先頭に内野安打を許すも、後続は断ち、最後はカットボールで空振り三振を奪い試合を締めた。
この日は無走者時にノーワインドアップから投球。前日のブルペンで試し「下半身が粘れる」と変化を加えた。「いろんな人から期待されているので、力に変えたい」。日の丸を背負う日々が怪物右腕をさらに進化させる。





