健大高崎 石垣元気が「自分で言うのもあれですけど最高のピッチング」4回完全の好救援→サヨナラ勝ち呼ぶ「ほっとしています」

 「高校野球群馬大会・決勝、健大高崎4-3前橋育英」(27日、上毛新聞敷島球場)

 健大高崎のエース・石垣元気投手が同点の八回からマウンドに上がり、3者連続三振の快投を見せた。4回を完全投球でチームのサヨナラ勝ちを呼び込み「自分で言うのもあれなんですけど、最高のピッチングができました」と笑みを浮かべた。

 3-3の八回、スタンドからの拍手で迎えられた背番号1。2回戦の前橋工戦でリリーフ登板して以来の登板となったが、153キロのストレートで押し込み最後は鋭く落ちる変化球で空振り三振。さらに次打者は136キロの変化球で相手打者がタイミングを外され空振り三振。勢い余って打席で一回転して転倒するシーンもあった。

 2死を奪い、3番・新井にもストレートで追い込み、最後は変化球で空振り三振に仕留めた。圧巻の3者連続三振だ。

 九回には最速155キロを計測するなど、相手打線を2イニング連続の三者凡退に抑えた石垣。タイブレークとなった延長十回は送りバントすら許さず、最後は捕手が捕邪飛を落球するミスがありながらも落ち着いて空振り三振に仕留めた。

 延長戦でも十回は送りバントすらさせず無失点に抑えた右腕。十一回は送りバントを決められたが、1死二、三塁のピンチで決定打を許さなかった。

 圧巻の4回完全投球に「ほっとしています。ゼロで抑えてサヨナラしようと。1点もやらない気持ちで投げていました」と石垣。前橋育英との激闘を制し「夏の大会はそう簡単に甲子園に行かせてくれない」と振り返っていた。

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