日本ハム・ドラ1柴田3回完全デビュー 二刀流19歳、最速153キロ 大観衆も緊張なし「楽しく投げられました」
「日本ハム5-0ロッテ」(26日、エスコンフィールド)
最高の舞台に最高の結果で応えた。プロ初登板初先発で後半戦初戦を託された日本ハムのドラ1右腕・柴田が衝撃の3回完全デビュー。チームを勢いづける快投を「1軍で投げられることがうれしく、楽しく投げられました」と笑顔で振り返った。
初回は8球すべて直球勝負で三者凡退。最速153キロを計測した直球に、鋭いスライダーで3三振を奪った。両親ら家族も見守る中、プロ入り後に最速5キロアップ、体重は10キロ増の95キロに成長した姿で1軍打者もねじ伏せた。3万5024人の観衆の前でも緊張はなし。逆に「ピッチャーは一番見られるのでいいですね。気持ちいいみたいな感じ」と満喫した。
強心臓の19歳に、新庄監督もご機嫌だ。「僕をほめてほしいな。バッチリでしょ」と自画自賛の高笑い。球数を40球に設定する中、想定した2回を超える3回を39球で投げ切った姿に「3回を投げたい、みんなに柴田獅子を分からせたいっていうマウンドさばきに見えた」とうなった。
投打二刀流を視野に育成される柴田は、今後は再び2軍で鍛錬に励む。ただ、指揮官は若手が次々と先発で好投する状況に「19歳で大したもの。また出てきやがったなって」とうれしそうに笑った。新星を援護すべく打線も早々と5点を奪えば、2番手のバーヘイゲンも負けじと6回無失点の好投で、球宴をまたいで4連勝。9年ぶりの優勝へ、これ以上ない形で後半戦が“快幕”した。
◆柴田 獅子(しばた・れお)2006年4月18日生まれ、19歳。福岡県出身。187センチ、87キロ。右投げ左打ち。投手。庄内中、福岡大大濠を経て、24年度ドラフト1位で日本ハム入団。最速149キロのスケール感たっぷりの本格派で、昨年夏の福岡大会初戦では5回参考ながらノーヒットノーランを達成。高校通算19本塁打の打撃も魅力。





