東海大 早大にコールド圧勝で4強進出 代打の1年生・砂子田が満塁満 “低反発バット時代”の申し子に

 「全日本大学野球選手権・準々決勝、東海大12-3早大」(13日、神宮球場)

 準々決勝4試合が行われ、東海大が早大を12-3の八回コールドで下し、2019年以来6年ぶりの4強入りを決めた。代打で登場した砂子田陽士外野手(1年・八戸学院光星)の大会通算24人目となる満塁本塁打で一気に9点リードとし、八回コールド勝ち。3連覇を目指す青学大、東北福祉大、福井工大も準決勝に駒を進めた。

 砂子田は何度も拳を突き上げてダイヤモンドを一周した。大会史上初の東京六大学代表相手のコールド勝ちをもたらしたのは、入学してわずか2カ月の1年生だった。

 5点リードの八回1死満塁。代打で打席に立つと1ストライクから150キロの外角直球に巧みに合わせた。逆方向に飛んだ白球は左翼ポール際フェンスを越える満塁弾。高校、大学を通して初の公式戦アーチで、さらには今秋ドラフト候補の右腕・田和からの一発。自身初のグランドスラムの感触をかみしめ「こんな感じなんだと思った。とにかくうれしい、最高でした」と声を弾ませた。

 “低反発時代”の申し子となりそうだ。高3春から高校野球で新基準バットが導入された中、芯に当てる技術を磨いてきた。「芯に当たった時の打球のノビが、金属バットよりも木製バットの方が飛ぶ」と今では木の打感が心地いい。高校時代は通算7本塁打だったものの、大学ではすでに3本塁打を記録(全て練習試合)。高校時代にこだわったコンタクト能力が開花し、低反発バットの恩恵を示した。

 東海大が前回、早大と対戦したのは2007年大会決勝。斎藤佑樹(元日本ハム)に抑え込まれて準優勝に終わった。苦汁を飲まされた相手に完勝し、14年以来11年ぶりの優勝まであと二つ。「パンチ力がセールスポイント。はつらつとやりたい」と砂子田。ピカピカの1年生が全国制覇の切り札となる。

 ◆砂子田 陽士(すなこだ・ようじ)2006年8月11日生まれ、18歳。仙台市出身。175センチ、78キロ。右投げ左打ち。外野手。小5から岩切少年野球クラブで野球を始め、岩切中では宮城北部リトルシニアでプレー。八戸学院光星では主将を務め、2年夏と3年春に甲子園出場。東海大では1年春からリーグ戦出場。憧れの選手は楽天・辰己。

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