ソフトバンク育成出身・渡辺陸がプロ初弾から2打席連発 闘病の母に届けた5打点

 「ソフトバンク11-1広島」(28日、ペイペイドーム)

 「9番・捕手」でプロ初先発したソフトバンク・渡辺陸には勇姿をどうしても見せたい人がいた。病気で2週間ほど前から入院している母の桃子さんだ。父や祖母は29日に観戦するが、近く退院予定の桃子さんは息子の姿を直接見ることができない。「打って元気づけられれば一番いいですね」。プロ初安打となる1号3ランからの2打席連発。さらに5打点の離れ業で最高の親孝行を果たした。

 二回に1点を勝ち越し、なお1死一、二塁の好機。森下の変化球を捉えて左中間テラス席に運んだ。四回1死では外角直球を再び左翼テラス席へ。六回1死二塁でも左前適時打を放った。「もう最高です。ボールは両親に渡したい」と声を弾ませた。

 育成ドラフト1位で2019年に神村学園から入団。昨季途中に支配下登録をつかみ、持ち味の打撃力を買われて24日に1軍に昇格した。「より一層挑む気持ちが強くなった。もっと1軍で活躍したい」。4年目の21歳。新星が華々しく輝いた。

 ◆渡辺陸(わたなべ・りく)2000年9月24日生まれ、21歳。熊本県西原村出身。187センチ、84キロ。右投げ左打ち。捕手。神村学園では甲子園出場経験なし。18年度育成ドラフト1位でソフトバンク入団。昨年8月に支配下選手登録。今季推定年俸600万円。

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