オリックス能見 42歳がチーム最多112球 直球のみ黙々投げ込み「一番しんどい」
「オリックス春季キャンプ」(8日、宮崎)
オリックスの能見篤史投手兼任コーチ(42)が8日、今キャンプでチーム最多となる112球の投げ込みを行った。この日終了した第2クールまでの7日間で、すでに6度のブルペン入り。現役最年長投手とは思えぬ、元気な姿を見せている。
ブルペンの入り口から、一番奥のマウンドが左腕の定位置。ここまでのテーマは自らを追い込むことだ。「真っすぐを投げるのが一番しんどい」とオール直球で100球超えの熱投。ただ、息を切らすこともなく、黙々と左腕を振った。
39歳の比嘉が55球、37歳の平野佳が60球というのを考えても、この投球数には驚かされる。さらに、午後からはコーチとして実戦形式の打撃練習に登板する投手を見守った。
「あえてしんどいことをやろうと毎年、思っている。早い時期にしかできないことなので。そこは意図を持ってやってます」。10日からの第3クールでは変化球も解禁予定。実戦登板は「19、20日が目安となってくる」と見通しを立てた。
キャンプ初日には、今季限りで退任する矢野監督率いる古巣・阪神との日本シリーズを熱望。「足元を見失わないように」と引き締めながら、日本一を目標に掲げた。選手としても、コーチとしても、最高のお手本となっている。