近江、逆転劇勝 最大6点差ひっくり返されるも土壇場で逆転「点の取り合いになるで」

 「秋季高校野球近畿大会・1回戦、近江11-10社」(18日、皇子山球場)

 来春センバツ出場の参考資料となる近畿大会は1回戦1試合が行われ、今夏の甲子園4強の近江が、社に最大6点差をひっくり返されたが、土壇場の九回2死から執念の逆転勝利。18年以来、4年ぶりとなるセンバツ出場に前進した。

 「行ってくれ、行ってくれ」-。執念が乗り移った打球は中堅手の頭上を越えた。2点ビハインドの九回2死満塁。あとアウト1つで敗戦の土俵際から、中瀬樹内野手(2年)が中越えに逆転の3点適時二塁打を放ち、シーソーゲームをものにした。

 一時は6点リードの展開で、近江優勢のムードが漂っていた。しかし、流れは一気に変わった、「予想もしていなかったゲーム展開でした」と多賀章仁監督(62)。五回に2つの暴投などで一挙5点を失って1点差。八回に再び2点差に広げたが、その裏に相手エース・芝本に左越え2点適時二塁打を浴びるなど4失点し、逆転を許した。

 それでも「試合前から『点の取り合いになるで』と言っていた」と主将の山田陽翔投手(2年)。チームは、試合前恒例の円陣を組んで両手を高く突き上げるルーティンを攻撃前に行い、士気を高めた。

 3四死球をもぎ取って2死満塁とし、土壇場で再逆転に成功。指揮官は「七、八、九回は生きた心地がしなかった。こんな試合をされたらしょうがない。よくこんな勝ち方ができた。この勝ちを次につなげてくれたら」と涙ながらにナインを称えた。劇的勝利の勢いに乗って次戦も勝ち、2季連続甲子園出場を当確させる。

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