東洋大姫路8強 智弁学園破りセンバツ大前進 来春退任藤田監督に「甲子園で指揮を」

 「秋季高校野球近畿大会・1回戦、東洋大姫路2-0智弁学園」(17日、皇子山球場)

 来春センバツ出場の参考資料となる近畿大会は1回戦2試合が行われ、来春での退任が決まっている藤田明彦監督(64)率いる東洋大姫路が今夏甲子園準優勝の智弁学園を破り、8強入りを決めた。4季連続甲子園出場中の智弁学園だが、初戦敗退でセンバツ出場は絶望的。金光大阪は高田商を接戦で下し、準々決勝進出。雨で試合開始が遅れた影響で、第3試合の社-近江は18日に順延となった。

 今夏の甲子園準Vを下し、2011年夏から遠ざかる聖地へ大きく前進した。来春での退任が決まっている藤田監督は「うちらしい試合でしたね」と思わず声を弾ませた。

 身長168センチの“小さな巨人”が価値ある勝利をもたらした。エース右腕・森健人投手(2年)が智弁学園を6安打完封。「序盤は低めに集めることができた」と三回までは安打を許さず。九回2死から最後の打者を二ゴロに打ち取ると、それまで保っていたポーカーフェースを崩して笑顔に。「制球で抑えられた」。小さな体を目いっぱい使い、9つの0を並べきった。

 この日は特別に甲子園でプレーする時のみ着用できる、胸の「TOYO」の文字が金縁で飾られた“限定ユニホーム”で試合に臨んだ。「最後になるかもしれないから、学校にお願いして着させてもらった」と藤田監督。森も「このユニホームを着て負けられない」と伝統のプライドを宿し、力投につなげた。

 監督と少しでも長く野球をするためにも快進撃は止まらせない。「最後に監督さんに甲子園で指揮をとってもらえるように」と森。次戦の相手は優勝候補の大阪桐蔭だが、指揮官は「勝てるとしたら1-0。接戦に持ち込みたい」ときっぱり。大物食いで11年ぶりの聖地出場に当確ランプをともす。

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