DeNA・上茶谷が今季初星 苦しみつかんだ勝利に歓喜「野手の方が打ってくれた」

 「DeNA9-3中日」(8日、横浜スタジアム)

 ようやく笑顔が戻って来た。18年のドラ1右腕がもがき、苦しんでつかんだ、2020年9月23日の阪神戦(甲子園)以来となる白星だ。DeNA・上茶谷が107球を投げ、7回3失点で今季初勝利。「素直にうれしいです。野手の方が打ってくれて、それに尽きます」と喜んだ。

 万全の立ち上がりではなかった。約3カ月ぶりの1軍マウンドに三浦監督は「ガチガチに見えた」といきなり2失点。ただ、二回から五回まではパーフェクト。七回には1点を失うも、最後は1死からの二者連続三振でお役御免だ。

 今季は開幕ローテ入りも、ふがいない投球が続いた。ファームでは仁志2軍監督から「お前の直球では空振りが取れない。何か変わらないと上には推薦できない」など厳しい言葉も投げかけられた。

 フォームも、一球ずつ変えるなど試行錯誤を繰り返した。指揮官は右腕を「器用な選手」と評するが、それ故に安定感を欠いたこともあった。自信を取り戻した投球をファンに見せ、「最後まで諦めず頑張ります」とお立ち台で声を弾ませた。

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