「ソフトバンク－ロッテ」（１２日、ペイペイドーム）

　四回までパーフェクトに抑えていたソフトバンク・和田が、３点リードして迎えた五回に７安打６点を失い、逆転を許して降板した。

　ベテラン左腕は立ち上がりから快調だった。球数も少なく、４回まで打者１２人を５３球でパーフェクトに抑える好投を見せた。急転したのは五回だった。

　無死から安田の中前打でこの日初めての走者を許すと、続く角中の中前打で一、二塁とされた。ここで前夜２本塁打の６番・レアードに対して１ボール２ストライクと追い込みながら、内角を狙った１４４キロの直球がど真ん中に甘く入り、右中間ラッキーゾーンに同点３ランを運ばれた。

　さらに藤岡に中前打で出塁を許し、盗塁も決められて１死二塁。荻野に勝ち越し左前適時打、さらにマーティンに右翼線適時二塁打、中村奨に左前適時打と打ち込まれて交代を告げられ、２番手・津森が登板した。

　ベンチへ戻る和田には客席の地元ファンから温かい拍手が送られたが、背番号２１の左腕はうつむいたまま力なく歩を進めていた。４回２／３を７安打６失点だった。