早大・早川 “ドラ1対決”木沢に投げ勝った!15K完投星でV王手
「東京六大学野球、早大3-1慶大」(7日、神宮球場)
1回戦1試合が行われ、早大が慶大を3-1で下し、6勝3分けでポイント7・5として首位に浮上した。慶大は6勝2分け1敗の同7。8日の最終戦で早大が勝つか引き分ければ10季ぶり46度目、慶大が勝てば2季ぶり38度目の優勝となる。
早大は楽天ドラフト1位指名の早川隆久投手(4年・木更津総合)、慶大はヤクルト1位の木沢尚文投手(4年・慶応)が先発し、早川が15三振を奪って完投した。
無敗同士で対決した伝統の一戦。1万2000人の観衆が見守る中、負ければ優勝を逃した一戦で早大のエース・早川が盤石の投球を見せた。
「相手ではなく、自分と向き合った。自分らしい投球ができた」。重圧を感じさせない落ち着いたマウンドさばき。切れのある直球に多彩な変化球を織り交ぜて両コーナーを突いた。15三振を奪って1失点完投を飾り、小宮山監督に「大学ナンバーワンですから、何も心配していない」と言わしめた。
同点を許した直後の七回に2年の蛭間が勝ち越し2ランを放ち「後輩に後押しされた」と、さらにギアを上げた。ドラフト1位左腕は相手が外角狙いとみるや内角で勝負。「(捕手の)岩本の観察力。一緒に成長できたかな」とつぶやいた。
1年時の2017年秋には東大と並び、70年ぶりの最下位も経験した。その屈辱をばねに8日の最終戦で10季ぶりの優勝を目指す。「謙虚な気持ちで臨みたい」と集大成を期した。





