楽天1位の早大・早川、15K1失点完投でV王手 ヤクルト1位の慶大・木沢に投げ勝つ
「東京六大学野球、慶大1-3早大」(7日、神宮球場)
楽天からドラフト1位指名された早大・早川隆久投手とヤクルトからドラフト1位指名された慶大・木沢尚文投手が緊迫した投手戦を演じた。軍配は早川に上がり優勝に王手をかけた。
早川は140キロ台中盤の直球に多彩な変化球を制球良く投じて、三回まで無安打投球。四回に初安打を浴びたが、後続を断った。木沢は初回に一、二塁のピンチをしのぐと、150キロを超える直球主体の投球で二回以降は五回まで無安打に抑える立ち直りを見せた。ともに譲らず、スコアボードに0を並べた。
均衡が敗れたのは六回裏。木沢は1死から四球を与え、初回以来となる走者を背負った。犠打と暴投で2死三塁とされ、瀧沢に右翼線二塁打を浴びて先制を許した。
1点の援護を得た早川はその直後の七回、無死から正木に右中間二塁打を浴び、犠打で1死三塁のピンチを招いた。続く代打藤元の遊ゴロの間に同点とされた。
同点で迎えた七回、木沢は1死から右前打で走者を許し、首を振って投げた抜けた変化球を8番・蛭間に左翼席に運ばれる痛恨の決勝2ランを被弾。両膝に手をついて悔しさをにじませた。この回で降板。7回4安打3失点だった。
早川は八回に1安打を許したがホームは踏ませず。九回は四球の走者を出したが無失点に抑えた。被安打5、1失点、15奪三振で完投勝利を飾った。
優勝争いは早慶2校に絞られており、8日の2回戦で、早大は引き分け以上で優勝。慶大は勝てば優勝となる。