ヤクルト・村上、逆転V弾 史上最年少の三冠王射程!打率・316、24号、78打点
「ヤクルト2-1巨人」(21日、神宮球場)
1点を追う六回1死二塁。ヤクルト・村上がフルカウントから高橋の外角低めのスライダーをバットの先で拾うと、舞い上がった打球は逆方向の左翼フェンスを越えた。逆転の24号2ランで巨人戦の連敗を9で止め「いい角度で上がってくれて逆転の本塁打になって良かった」と素直に喜んだ。
一回無死満塁では、外角スライダーで空振り三振に仕留められていた。六回の打席でもスライダーを2度、空振り。タイミングが合っていなかった球を最後に捉えて高橋をKOし「初回のチャンスで走者をかえすことができなかったので、何とかして食らい付いていった」と息をついた。
この時点でトップの巨人・岡本に並ぶ78打点目。その後、DeNA戦で中日・ビシエドが3ランを放ったため2位タイとなったが、1差につける。さらに24本塁打はトップの阪神・大山に2本差の3位タイ、さらに打率・316もトップに1分2厘差の5位と三冠王を狙える位置にいる。
九州学院からドラフト1位で入団して3年目の20歳。昨季36本塁打で新人王に輝き、開幕から4番に座った今季は初の打撃タイトルどころか、82年・落合博満(28歳10カ月)の記録を大幅に更新する史上最年少の三冠王も射程圏だ。お立ち台で「期待に応えられるように毎日頑張る」と誓った背番号55。若きスラッガーが前人未到の頂へ突き進む。