楽天 全員野球で連敗「4」で止めた

 「楽天5-4オリックス」(26日、楽天生命パーク宮城)

 降りかかるアクシデントも、難敵の右腕も、勝利への執念が打ち砕いた。まずは初回。この日が今季初登板の楽天先発・藤平が無死二塁から大城に頭部死球を与えて7球で危険球退場。その後、3点を失うスタートになった。

 だが三木監督が「気持ちで負けないようにしっかり向かっていく」と話す通り、6月21日の対戦では8回無得点のオリックス・山本に打線が襲いかかる。

 3点を追う四回に2点を返すと、2-4の五回1死満塁で、浅村が三塁ゴロで一塁にヘッドスライディング。併殺崩れで1点を挙げ、その姿に「熱い気持ちが伝わってきた」と約1年ぶりに4番に座った島内が同点の中前適時打を放った。

 打撃不振から「ロッカーの整理をしようかな」と2軍降格も覚悟した島内。4番起用に驚きながら「何とか良い姿を見せたい」と奮起の3安打だった。

 八回無死一塁で茂木が右中間へ決勝の適時三塁打を放ち勝利。「あらためて1つ勝つのは大変だと思った」と三木監督。目指す全員野球を体現し、再び上昇気流に乗る。

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