立浪和義氏が野球殿堂入り 目標は中日監督「そういう気持ちは持っています」

 野球殿堂入りした立浪氏は、星野仙一さんのレリーフの前で恩師・中村氏と握手=都内
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 今年の野球殿堂入りが15日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、プレーヤー表彰で元中日の立浪和義氏、エキスパート表彰では元横浜(DeNA)監督の権藤博氏が選ばれた。特別表彰として日本高校野球連盟の元会長、脇村春夫氏が選出された。

 立浪氏はPL学園から87年ドラフト1位で中日入り。高度な打撃技術で1年目から遊撃のレギュラーに定着し、22年間で通算2480安打をマークした。通算487二塁打は、プロ野球通算歴代トップ。遊撃、二塁、三塁の3ポジションでゴールデングラブ賞も受賞するなど、攻守でセンス抜群のプレーヤーだった。

 立浪氏はPL学園の恩師・中村順司元監督や中日1年目の監督であった星野仙一氏らに感謝。「大変名誉で光栄に思います。たくさんの素晴らしい指導者に恵まれました」と笑顔を浮かべた。

 引退後はグラウンドから離れ、テレビ解説や少年野球教室の活動に尽力している。ただ現場復帰への強い思いもにじませ、「目標はもう一回、ユニホームを着て戦いたいという気持ちが一番。WBCで(監督の)山本浩二さんにバッティングコーチをやらせてもらった時も勝負の世界は何とも言えない緊張感があり、負けた時にいろんなことを言われましたが、ずっとこういう生活していると戻りたくなります」と、本心を語った。

 “ミスタードラゴンズ”と呼ばれ、監督候補に挙がりながら実現していない。中日監督としての意欲を問われると「期待されている以上はその期待に応えたいというのは思ってます。もちろん自分で決められることではないが、そういう気持ちは持っています」とうなずいた。

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