巨人・山口鉄也投手（３４）が５日、都内ホテルで会見を開き、今季限りでの現役引退を正式に表明した。

　人望が厚く、会見にはサプライズで多くの仲間が駆けつけた。司会者から「花束を渡したい人来ています」と紹介されると、同僚の内海、長野、坂本勇、沢村、菅野、宮国が続々入場。同じく今季限りで引退した杉内俊哉氏、昨季まで巨人でプレーした村田修一氏も駆けつけ、記念撮影した。

　山口鉄は驚いた表情を浮かべたものの、笑顔のまま。仲間からは「泣くところじゃないの？」と、突っ込みも入った。その後、代表して沢村があいさつ。「まだ受け止めきれていませんが、決断したことを受け止められるように努力します。ユニホームを着たくても着られない人がいる。着させてもらっている以上、チームの全員、その気持ちを背負って野球生活をがんばります。プライベートもよろしくお願いします」と、頭を下げた。

　山口は会見で晴れ晴れとした表情。「１３年前、育成選手として取っていただき、何もなかった自分がジャイアンツのユニホームを着て野球できると思わなかった。幸せな日々、今はやりきった思いでいっぱいです」と語った。