楽天、今江逆転弾で山形初星 4番が決めた待望の1勝

 「楽天3-2オリックス」(10日、きらやかスタジアム)

 4番のひと振りが、山形に待望の初星をもたらした。八回2死一塁、楽天・今江が逆転2ラン。昨季まで7戦7敗だった山形開催で、球団創設以来初の勝利に酔いしれた。

 初球の145キロ直球を、迷いなく振り抜くと、打球は犬鷲党の待つ左翼スタンドへ一直線に吸い込まれた。「真っすぐがいいピッチャー。何も考えず、思い切って行こうと思った。感触?完璧でした」。今江は汗だくの笑顔を浮かべ、会心の一撃を振り返った。平石監督代行が指揮を執って15試合、4番に君臨するベテラン。値千金の一撃で応えた。

 東北6県での開催で唯一、昨季まで未勝利だったのが山形は、かつて2軍本拠地を置いた歴史もある。「思い出深い場所」と話していた球団創設1年目からの“生え抜き指揮官”の平石代行は、山形のファンへ届けた白星に「勝ちたい一心でした」と話した。

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