秋山V13号で西武8年ぶり首位ターン決定 辻監督命名「獅子脅し打戦」奮起

 「楽天3-4西武」(8日、楽天生命パーク宮城)

 一振りでけりをつけた。延長十一回1死。西武・秋山が高梨のスライダーを右翼ポール際へ運んだ。決勝13号ソロ。チームを2010年以来8年ぶりの首位ターンに導き「いいタイミングで出た。勝ててよかった」と喜んだ。

 1点リードの七回に追いつかれ、延長でももつれた展開で打ち勝った。延長十回は松井から外崎が「気持ちよく打てた」と自己最多の11号ソロ。続くメヒアも6号ソロと2者連続でバックスクリーンへ運んだ。リードをカスティーヨが守れなくても秋山に一発が出た。

 そんな強力打線を辻監督は「獅子脅し打線」と命名した。日本庭園の「ししおどし」から着想を得たという。「ししおどし」は竹筒にたまった水がこぼれて元に戻る際に石などをたたいて音を発する。「最後に(竹筒が)上向くし、ええやろ」。ライオンズにはぴったりのネーミングに胸を張った。

 救援陣を打ち込み、延長戦だけで3発。最後に本領を発揮して4連勝だ。00年以降、首位ターンは5度目で過去4回中3回が優勝だ。前半戦は残り3試合。辻監督は「(首位ターンは)関係ない。あと三つ勝てるように」と言い切る。視線は先。自慢の「獅子脅し打線」とともに、シーズン終盤に上向く。

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