オリックス西 首位決戦で“W記録”だ

 今季4勝無敗のオリックス・西勇輝投手(23)が28日、ほっともっと神戸で練習を行い、29日から始まるソフトバンクとの首位攻防戦へ準備を整えた。3連戦初戦で先発する西は、パ・リーグの月間最優秀防御率記録と、チームの4月最多勝利数となる月間17勝、2000年以来の貯金10に挑む。

 1ゲーム差の2位で追走するソフトバンクとの戦いに向け、西は遠投などで調整。「失点を少なくすることを心がけたい」と、意気込みを語った。

 両リーグ通じてトップの防御率0・28を誇る。パ・リーグの月間最優秀防御率は南海・皆川睦男(当時)が1966年8月に記録した0・24。西は29日の試合で5回2/3以上を自責0で抑えれば、この記録を超える。金子が2011年9月にマークした球団記録の0・25も上回ることになる。

 しかし、西自身は記録へのこだわりはない。「防御率より投球回数。なるべく長く投げて負けないように降りる。次にバトンを渡したい」と、勝利への貢献を第一に考えている。

 5勝目を挙げれば月間MVP初選出の可能性も濃くなる。「李大浩さんがいるし、ソフトバンクは打線がいい。でも29日から(規定内反発係数の)新しい統一球が使用されるので、それもプラスにとらえたい」と話した。

 チームは目下3連勝で貯金9。4月だけで16勝しており、17勝となれば、阪急時代の78年に記録した4月の球団最多勝利数に並ぶ。00年5月9日以来の貯金10をかけ、若き右腕が首位攻防初戦のマウンドに上がる。

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