オリドラ2東明、右手首打球直撃で降板

 「交流戦、中日0‐3オリックス」(29日、ナゴド)

 五回まで無安打投球を続けていたオリックス先発のドラフト2位右腕・東明(富士重工)を、アクシデントが襲った。六回、先頭の大島の打球が、右手首を直撃。ボールは内野に転がり、この試合初めて許した安打となった。

 ベンチで治療を受け、マウンドに戻って投球練習したが、初球が捕手・伊藤の頭上をはるかに超える暴投。続投は不可能に。淡々とした表情で投げ続けたルーキーだが、この時ばかりは悔しそうな顔で唇をかんだ。

 トレーナーの見立てでは打撲で、軽傷と見られるが、東明は「直後は力が入りづらかった。0点に抑えられたのはよかったが、打球が当たっての降板が悔しい」と振り返った。

 プロ初先発だった前回21日の阪神戦は、3回2/3を3失点で降板しており「次は何とかと思っていた」と、この日にかける思いは強かった。四死球を与えながらも要所を締め、直球はプロ最速の150キロ。プロ最長イニングを投げていただけに、無念の降板だった。

 ルーキーの奮闘に打線も奮起。七回1死満塁からヘルマンの遊ゴロで1点を奪い、九回には犠打をはさみ4連打で2点を追加した。

 森脇監督は「東明は登板ごとにいいものを出そうとしている。昨日の敗戦もあるし、今日は全員でしぶとく守れた」。チーム一丸となり、連敗を2で止めた。

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